私が見たTogatherland~活動報告に変えて。

2021年 活動報告

今年一年間で、私はたくさんのTogatherland(トゥギャザーランド)を見ました。
そして、私は、そこに居ました。
心の底からほっとして暖かくなってくる場所でした。
自分が優しくなって、それが嬉しくなる場所でした。
一つずつ振り返っていきます。

①延べ600人が参加、8割以上が再受講希望!西部ガス様での5回連続セミナー 

担当の方と半年かけて作ったセミナーでした。
ラジオを聴くように気軽に障害について考えてみる機会を持つことができないかな…と言うトライでした。無理なく、仕事中でも自分のデスクから視聴できるような、そんな気軽なセミナーにしたい。だって、障害って実は自分ごとだもの。そんな企業と私たちの、双方の思いから始まったセミナーは、本当に心温かくなるような半年となりました。

オンラインセミナーの様子。お芝居を取り入れ、より共感できるような工夫しました。

月に一回のオンラインでのセミナーを繰り返すうちに、画面を通しての皆さんの表情、そしてチャットを通しての会話、そんなものから、お互いに心が解きほぐれ、余計なものがどんどんなくなって、お互いの心と心で感じ合い、理解し合い、そして新しい価値観を共創していく喜びを感じることができました。

「オンラインで、しかも、企業向けのセミナーで、こんなにも心がほぐれ癒しの場となるようなことがあるのだ!!」と言うのが私の1番の驚きでもあり喜びでもありました。 それも、私たち講師側からの一方通行の矢印ではなく、私たち自身も参加の皆さんからたくさんのメッセージをいただき自分自身が変容し、さらに新しい価値観を皆さんと共創しているのだという新しい喜びを感じました。

社会の中に存在する様々な壁を壊すのではなく溶かしていくために、このようなセミナーが必要となってくるのだと強く確信しました。 共に作ってくださいました西部ガスの担当者の方々、そして共に半年を共有していただいた参加者の皆様に心より御礼を申し上げます。

開催させていただいたのは、『発達障害の視点から職場の困ったを解決する』5回連続のオンラインセミナー。
のべ600名の方にご参加いただき、8割以上の方にまた受講したいとお応えいただきました。

②三回連続バリアフリーコンサート

全てが許されるような不思議な空間だった。関わっていただいたスタッフの方に、そのように感じていただいたことが嬉しかった。

本当に、全てが許容され、大丈夫だと安心できる場所で、輝く一人ひとりの可能性が発揮できたのではないかと思っています。正解も不正解もない、成功も不成功もない、全てが今の真実。

ただ、今の自分自身の真実に自信を持って表現していけたら、その瞬間のその人自身の命が輝く。 社会の中にあって、すべての場所がそのように許される場所では無いかもしれない、でも、Topgatherlandの場所だけはそのような場所であり続けたい。 人生の中で、自分の命が自分の魂が心から喜ぶ瞬間を味わう機会が時折あることが大事なのだと思うから。 

バリアフリーコンサートは、AFF(ARTS for the future! )という文化庁の補助金をいただいて、開催させていただきました。

  • 10月29日 おなかの中のスプーン〜もう一つの目を持つこと〜
  • 11月12日 凸凹から愛が見えた
  • 12月3日   一丁目マルシェの奇跡
  • 全日程、14時〜15時半/18時〜19時半の2回公演で全6回公演させていただきました。

③clubhouse(クラブハウス)でのコミュニティー誕生

音声のSNSであるClubhouse(クラブハウス)を始めてみて一年が経ちました。
試行錯誤しながらも、平日の12時半から13時に毎日配信することで、新しい形のコミュニティーが生まれてきました。

バーチャルで音声だけなんだけど、不思議とその中は暖かく同じ思いでつながっていることを感じます。これはね、体験して初めて知ったことなんです。居場所とかコミュニティーって実在することが大事だと思っていたけど、もちろんそれが大事なんだけど、それって絶対ではないんだよね。

AかBか、という二者選択ではなく、どちらもありだよねー、という価値観が生み出した新しいものなのだと思う。

いろんな事情で家にいる人がいる。『家からでもコミュニティーに参加していいじゃない?どっちだって構わないよね。と言う大前提』の下に繰り広げられるバーチャルな場所は、本当に心地よく、日々の暮らしの中にお昼の30分がふと心くつろげる時間であればいいと、毎日繰り返してみました。 

わたし自身も、家にいながらして皆さんと交流でき、そういう場を作ることができる事は、どこかに出かけて毎日やるよりもほんとに楽で簡単で続けやすいことでした。 継続って大事だけど、そのためには楽だよね簡単だよね、って言う視点も大事。

平日ほぼ毎日だけど、用事があったり、間に合わなかったりするときにお休みする。参加の人も気が向いた時にくる。そんな気軽な心地よさが双方にある。

自分らしい関わり方でいいんだと心から安心できたときに、そこは居場所となる。
みなさんも来てみてね。

これから毎週、月曜日だけは「防災×障害」をテーマにお話しします。
平日お昼 12時半〜13時に毎日配信中のclubhouse

▶︎Mika Tanaka でフォローしてください。

現在は招待制も廃止され、アンドロイドのスマートフォンでも参加できるようになっているので、気軽にできますよ。

④TGLsaga(佐賀)支部活動開始

佐賀県に3名のサポートスタッフが集まり佐賀支部としての活動を開始することが決まり1年が経ちました。この3人が、とても素敵な雰囲気を作り出しているんです。

年齢も立場も様々なんですが、その中に障害や年齢といった壁はなく対等な立場で、佐賀支部でどんなことしていこうかと、月に一度の定例会で和やかに話し合いを進めています。その場がとてもインクルーシブなので、私はたくさんのことを学ばさせていただいています。そして、そんなインクルーシブな場から生まれるものの素晴らしさを目の当たりにしています。

佐賀支部の仲良しメンバー

今年は、ユニバーサルデザインをテーマに研究していきそうですよ。
オンラインを使った会議が多いので、佐賀在住ではなくても興味があればご参加できます。
ぜひ、ご一緒に。

インクルーシブとは「仲間はずれにしない」「みんないっしょに」という意味です。

⑤TGLハーモニー部の活動

こちらも今年はオンラインでの活動となりました。
恒例の第4回開催『障害のある人と働く意味を考える集い』もオンラインでの開催となりました。

オンラインでの音楽劇。どうなることかなぁって思ったけど素敵に出来上がりました。
家から参加できる音楽劇って、実は素敵じゃないですか?

もちろん、リアルに集まって練習を積み重ねて作っていく音楽劇もとっても素敵です。でも、そのことができないために音楽劇で参加できない人がいるとしたら、自分にできる方法でも参加できる、そんな活動があったらいいですよね。

私たちハーモニー部の活動も、誰でも参加できる選択肢をたくさん用意しておきたいなと思います。参加したい、やってみたいと言う意思が第一にあって、じゃあどうしようか、って方法はそのあとに考える。 そんな場です。

そのままのあなたとそのまんまの私が奏でるハーモニー。すったもんだありますが、やっぱりハーモニー部に流れるメロディーは、暖かいです。月に1度のオンラインでの練習打ち合わせ。興味ある方はどうぞご参加ください。

まとめのご挨拶

その他にも、たくさんの心の交流をありがとうございました。

毎年、年度初めには思いもしなかったことが起こります。この先、Togetherlandの行く手に道は無いけれど、共感いただき集まった皆さんと一緒にTogatherlandの道を作っていきたいと思っています。今年度も応援本当にありがとうございました。理事の3人を代表してご挨拶させていただきました。

一般社団法人Togatherland代表理事 田中美佳