インクルーシブが織りなすストーリー

今回のコンサートは、インクルーシブがテーマです。
プログラム内容に加え、私は、裏で、どうやったら、このコンサートを、障害のある子もない子も、一緒に楽しむ場になるかなって、考え工夫してきました。

その過程において、様々な人と、どうしたらいいだろうねって考えました。
縦と横の糸が織り成す布のように、いろんな人と人との関わりが組み合わさって素敵なインクルーシブが出来上がりました。

今日はそのストーリーをいくつか紹介します。

※(インクルーシブとは、英語で「すべてを含んでいる、包括的」という意味の形容動詞で、障がいの有無や国籍、年齢、性別など、さまざまなバックグラウンドを持つ人が排除されない状態を表します。)

目が見えない人への工夫を取り入れたチラシ

目が見えない人でもスマホやパソコンを使って、音で聞いてわかるチラシを作りました。
音で聞いてわかりやすい言葉は、見てわかりやすい言葉と違うこともあります。今までのチラシを作る作業とちょっと違うことで、最初は、スタッフも違和感を感じたりしました。
だけど、チラシを作るデザイナーの人と何度もやりとりをするうちに、それが理解でき、結果的には見てもわかりやすいチラシが出来上がりました。

イベントチラシの画像

目の見えない人にも状況が分かるようなMCの工夫

目の見えない人にも状況が分かるようなMCの工夫(2人の声優学校の生徒さんにお願いしています)。

1年前から、私たちのイベントに協力してくれている「21世紀アカデメイア福岡ビジュアルアーツ・アカデミー」の学生さんと、目が見えなくても、状況が思い浮かぶような、でも見えている人にも飽きないような工夫をしました。

21世紀アカデメイア福岡ビジュアルアーツ・アカデミー」の学生3人と、福岡支部1名がリハーサルしている

裏に手話の絵を添えたホワイトボードの製作

当日、聞こえない人に初めて出会う子も多いこと、そして、手話ができない人が多いこと、を考えて、裏に手話の絵を添えたホワイトボードを準備しました。
(当日も出演の、漫画家の平本さんと共同で作りました♪)

裏に手話の絵を添えたホワイトボード

感覚過敏の子どもたちにも優しい音響と照明

感覚過敏の子どもたちのことも配慮した音響と照明をお願いしました(業者さんと)

視覚でも聴覚でもわかりやすいアンケートやプログラム

アンケートや当日のプログラムも、いろんな人がわかりやすい、かつ、音でも読み上げをしやすいものを工夫しました。
今までと違うものを作るので、何度も作り直したり、言葉を選び、直したり、時間はかかりましたが、良いものがみんなで作れたので、これは私たちの財産となりました。

プログラムの冊子。楽器を持った出演者の可愛いイラストが描かれている。

2024年越しミックスフェスティバルは、明日12/27です!

他にも、たくさんのところで、たくさんの人たちが、どうやったらみんなにいいかなぁって考えてくれたコンサートです! 本番が楽しみ。
本番に生まれた、また新しいストーリーも続いてご報告しますね。

イベントの詳細はこちらをご覧ください。
https://togatherland.com/2024event/